この事例の具体的なプロセスをご紹介します。
ヒーターに限らず、熱に関するお悩み全般について打ち合わせしました。「熱力学、ヒーターの構造、ヒーター種類、制御方法、試験評価方法など、熱に関する知識が全般的に乏しいため、このままの知識で進めて良いのか自信が持てない。」というお悩みを把握しました。まずは現在の問題点、不安点を洗い出し、テーブルに上げる作業をお客様と一緒に行いました。この現状把握の作業は、今後の方向性を決める重要な要素であり、総合的に判断し行うべきアドバイスを明確にすることで、よりお客様に手ごたえのある結果が生まれてくる作業となります。
打ち合わせにより抽出した問題点から優先度を考慮して着手する項目を決定します。今回は、新製品の開発スケジュールがすでに決まっており、早期解決が求められていたことと、ヒーターの選定理由の根拠が重要な要素であったため、すぐに取り掛かるべきことと判断しました。
お客さまが行われている評価試験すべてを実際に見せていただき、改善点をその場でアドバイスしました。上昇スピード、温度の伝わり方、温度分布、使われている機器や測定する部材、試験環境、物性値、試験の考え方など、試験に関わることはすべて確認させていただき、試験方法を一緒に見直しました。
今後もお客さまが資料として使えるよう、評価試験のアドバイスや今後の試験方法を資料化しました。また、お客さまはヒーターで加熱する素材についてさまざまな検討を行っていたため、弊社でも熱解析ソフトを使い、グラフやサーモグラフィとして可視化し、後日資料として提出することで、評価試験を理論値からも補足できるようにしました。
お客様
基礎から応用にいたるまで、理論も踏まえてご助言いただき大変勉強になりました。これをもとに社内試験の評価方法を確立できそうです。考え方の道筋を明確にできたため、安心して作業を進められそうです。またスケジュール、社内事情も柔軟に考慮いただき、社内への展開もしやすかったです。
河合電器
評価試験の方法についてお客さまの不安点を解消することができ、安心して進めていただけるようになったことがいちばんの収穫でした。また、お客さまは評価試験だけではなく、広く熱の知識全般についてもアドバイスを求められておりますので、これからも寄り添ってサポートさせていただきたいと思っております。河合電器からの一方的な助言というよりも、同じ会社の同僚のように一緒になって進めるような雰囲気をお客さまに作っていただき、とても楽しい案件でした。
通常、メーカーは自社製品を使ったプランニングを行うことが一般的ですが、河合電器の熱のコンサルタントは、他社製品に関するご相談であっても、お客様が改善したいテーマに真正面から取り組みます。
今や河合電器にとって製品を開発することは、お客様の抱える課題を解決するための一つの手段でしかないと考えています。90年を越える経験により培った知恵を通して、お客様の抱える課題、そこへ至った経緯も含め、全体を見ながら最適なプランをご提案いたします。
熱のコンサルタントはお客様のご都合に合わせて柔軟な対応が可能です。
費用も案件ごとに異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。
0120-394-758平日9:00〜17:00 (休・祝日を除く)
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