この事例の具体的なプロセスをご紹介します。
現状のプレス機の不満を担当者様だけでなく、プレス機を取り扱うすべての作業員の方々からヒアリングしました。作業環境が暑くて危険、温度分布が悪くカンコツに頼ったとしても不具合が多く出るなど、さまざまな角度からのご意見を頂戴しました。その上で改善ポイントを絞り込む作業を行いました。
現在の蒸気加熱方式のプレス機の温度調査、熱分布や放熱箇所等の調査を徹底的に行いました。
熱板の素材情報や熱に影響するプレス躯体の情報を熱解析ソフトにインプットし、論理的な回答を算出します。熱解析の結果により、どのようなヒーターが最適か事前に当たりを付けた上でヒーターの設計を行いました。また、現状の蒸気加熱方式での温度分布と、熱解析結果を掛け合わせることで、どのような効果が期待できるのかを提案書として取りまとめました。
ヒーターと、ヒーター配置を考慮した熱板の製作を行います。そしてお客様の立ち会いのもと、実機にて温度測定を実施しました。従来の蒸気加熱方式よりも立ち上がりスピードが早く、温度分布も改善し、常時プレス機を稼働せずとも、使いたい時だけONにする方式が実現しました。
お客様
熱板を改良するだけで従来の不満点が解決できて助かりました。プレス機自体の刷新も覚悟していましたが、熱板の変更のみで済んだため、改良コストも想定より低く抑えることができました。またヒーター部分だけでなく、総合的なご提案を頂けるため、安心してお任せすることができました。
河合電器
既存設備の改造であったため、配線の取り回しなどの制約も多く、難易度は高めでした。しかし温度分布や作業環境が改善され、現場のスタッフ様から大変感謝されたことは、とてもうれしく大きな励みとなりました。
通常、メーカーは自社製品を使ったプランニングを行うことが一般的ですが、河合電器の熱のコンサルタントは、他社製品に関するご相談であっても、お客様が改善したいテーマに真正面から取り組みます。
今や河合電器にとって製品を開発することは、お客様の抱える課題を解決するための一つの手段でしかないと考えています。90年を越える経験により培った知恵を通して、お客様の抱える課題、そこへ至った経緯も含め、全体を見ながら最適なプランをご提案いたします。
熱のコンサルタントはお客様のご都合に合わせて柔軟な対応が可能です。
費用も案件ごとに異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。
0120-394-758平日9:00〜17:00 (休・祝日を除く)
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