この事例の具体的なプロセスをご紹介します。
お客様がなぜ均熱を求められているのか、まずは背景を確認いたします。現在の課題を解決することでもたらされる成果が何かを知った上で方向性を絞り込んでいきます。
均熱を求められるお客様に対しては、河合電器の過去の実績を基にしつつ、要求精度、均熱範囲、実装までの所要時間などの個別状況を加味し、プランを選定する必要があります。
高い精度と実装までの所要期間短縮のため、HSP(ヒート・シミュレーション・パッケージ)によるバーチャルシミュレーションを行い、モノづくりに展開するためのベースを固めていきます。
まずは3Dでの現状設備データを受領します。熱盤のどの部分に均熱性が必要なのかを確認の上で解析を進めていきますが、複雑な構造である場合、複数のパターン設計を行った結果を総括して、最終的にベストな発熱パターンを完成させます。
実際に製作した場合でも同様の結果が得られる設計思想を展開することに注力いたしました。
ヒーターメーカーが行うHSP(ヒート・シミュレーション・パッケージ)だからこそ、製品に直結した設計を行うことができ、理想を形にすることが可能となります。
製品に展開するためには、ヒーターからの発熱だけではなく、損失を抑えた構造設計、熱盤を装置に組み込んだ際の熱伝導から起こる熱損失まで描く必要があります。取り付け時の構造を意識した製品製作を行うことで、限りなくお客様の要求に近いモノづくり展開を行い、製品をお届けいたします。
お客様
±5℃の精度での均熱化はほぼ不可能だと諦めていたが、希望通りの熱盤を仕上げることが出来た。ヒーター単体だけでなく断熱構造などさまざまな視点からの提案があったのでとても役に立った。
河合電器
140℃±5℃という厳しい精度が求められていましたが、HSP(ヒート・シミュレーション・パッケージ)を用いることで、要求レベル以上の140℃±2.5℃の精度で均熱化を実現できました。実現するに向け、設備側の設計変更にも柔軟に応じていただくことで、お客さまと一丸となってクリアできました。
通常、メーカーは自社製品を使ったプランニングを行うことが一般的ですが、河合電器の熱のコンサルタントは、他社製品に関するご相談であっても、お客様が改善したいテーマに真正面から取り組みます。
今や河合電器にとって製品を開発することは、お客様の抱える課題を解決するための一つの手段でしかないと考えています。90年を越える経験により培った知恵を通して、お客様の抱える課題、そこへ至った経緯も含め、全体を見ながら最適なプランをご提案いたします。
熱のコンサルタントはお客様のご都合に合わせて柔軟な対応が可能です。
費用も案件ごとに異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。
0120-394-758平日9:00〜17:00 (休・祝日を除く)
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