この事例の具体的なプロセスをご紹介します。
まずはお客様のご要望をヒアリングしながら現状把握に努めました。
海外製のシーズヒーター2種類を自社家電製品に組み込んでおられましたが、製品在庫の保管中に錆が発生してしまい大変お困りのご様子でした。お客さまのご要望は製品改善へつなげるための原因解明でした。
問題が発生している海外製シーズヒーター2種類を河合電器まで送っていただき、外観および錆の状態を精密に調査しました。
錆の発生箇所やその規則性、また酸化皮膜の状態などを総合的に考慮した結果、ヒーターのプレス加工にて、本来防錆効果を持つ酸化皮膜が損傷を起こしたことで、腐食を起こしやすい環境が出来てしまっていたのではないかと推測しました。
この段階で一旦中間報告書を提出いたしました。
さらに詳しい解析をするため、問題となっているシーズヒーターを分解し、ミクロ組織観察を実施しました。
腐食が内側に向かって侵食していることや、結晶粒界線上に黒点が集まっていることなどから、粒界腐食である可能性が高いと判断しました。また、製品が未使用であることから、製造工程内での熱処理工程で粒界腐食を引き起こす温度域に長くさらされた可能性が疑われました。
原因分析の結果を最終報告書としてお客さまに提出しました。
報告書を提出した後もお客さまへのアフターフォローを随時行い、報告内容を的確にご理解いただきました。
お客様
原因分析が思うように進まず困っていたので、すごく助かりました。原因の推測ができたので、海外メーカーに内容を伝え、改善を進めます。
河合電器
長年に渡り、シーズヒーターを設計・製造してきた河合電器だからこそ、いろいろな不具合対応の経験値がありました。その経験値をふんだんに活かし、お客さまのお困りごとの解決に役立つことができてとても良かったです。
他社製、海外メーカー製を問わず、今後も不具合の分析が必要になった際にはぜひ「ヒータードクター」をご利用ください。知恵と経験で解を導き出します。
通常、メーカーは自社製品を使ったプランニングを行うことが一般的ですが、河合電器の熱のコンサルタントは、他社製品に関するご相談であっても、お客様が改善したいテーマに真正面から取り組みます。
今や河合電器にとって製品を開発することは、お客様の抱える課題を解決するための一つの手段でしかないと考えています。90年を越える経験により培った知恵を通して、お客様の抱える課題、そこへ至った経緯も含め、全体を見ながら最適なプランをご提案いたします。
熱のコンサルタントはお客様のご都合に合わせて柔軟な対応が可能です。
費用も案件ごとに異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。
0120-394-758平日9:00〜17:00 (休・祝日を除く)
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