この事例の具体的なプロセスをご紹介します。
液晶パネルの熱プレス加工で用いる製造装置上の、熱板の温度分布のムラを改善したいとのご要望でしたが、製造元のヒーターメーカーから改善は難しいと言われ、とても困っているご様子でした。
温度分布を改善するにはいくつかの方法が存在します。たとえば、ヒーターからの発熱量に粗密を付け、温度バランスを改善する方法や、河合電器のHSP(ヒート・シミュレーション・パッケージ)のサービスを用い、最適なヒーター粗密バランスを事前に計算することで、改善試作品を短期間で完成させる方法もあります。
しかし、お客さまの置かれている状況は納期間際のギリギリの状態でしたので、さらに短期間、低コストで問題を解決できないか、知恵を絞りました。
温度分布に影響を与える要因は、実はヒーターだけではありません。着眼点をヒーター以外の部分へ向けた時、「供給熱量と熱損失のバランス崩れ」が熱板の温度分布のムラにつながっているのではないか、という仮説に辿り着きました。
河合電器では、恒温槽のような均熱の取れた空間を簡易的に作ることで、温度分布を最適化した事例がありましたので、「熱板を囲むようにして遮閉板を取り付けてみてください。」とご提案しました。
お客様
どうにもこうにも改善策が見当たらず、本当に困っていたのですが、河合電器は親身になって話を聞いてくれたので、とても心強かったです。
それに、今回ご提案いただいた方法には、改善のためのコストがほとんどかからず、製造装置の生産スケジュールも変更せずに済みました。ヒーターには一切手を加えず、周辺環境の工夫で温度分布を改善するという方法は目から鱗で、起死回生の一手となりました。
本当に助かりました!
河合電器
ヒーターに直接手を加えるというアプローチにこだわらず、ちょっと視点を変えてみるだけで、うまく解決できることがあるのです。
短期間で問題が解決し、喜んでいただけてとてもよかったです!
通常、メーカーは自社製品を使ったプランニングを行うことが一般的ですが、河合電器の熱のコンサルタントは、他社製品に関するご相談であっても、お客様が改善したいテーマに真正面から取り組みます。
今や河合電器にとって製品を開発することは、お客様の抱える課題を解決するための一つの手段でしかないと考えています。90年を越える経験により培った知恵を通して、お客様の抱える課題、そこへ至った経緯も含め、全体を見ながら最適なプランをご提案いたします。
熱のコンサルタントはお客様のご都合に合わせて柔軟な対応が可能です。
費用も案件ごとに異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。
0120-394-758平日9:00〜17:00 (休・祝日を除く)
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