ブースターヒーター （ガス加熱用配管ヒーター）

ブースターヒーターの発熱原理は抵抗加熱となります。抵抗加熱とは、抵抗に電流を流し、熱を発生させる方式のことを言います。抵抗で消費された電力はすべて熱に変換されるため、効率がとてもよく、電流を流すだけのシンプルな方式です。燃焼加熱のような排ガスもないため、非常にクリーンな特徴があります。

ブースターヒーターの場合、抵抗にあたるのがニクロム線です。ニクロム線に電流を流してニクロム線が発熱します。簡単に言うと、ニクロム線に電圧を加えることで、ニクロム線内部で電子とニクロム線の中にある原子がぶつかり合い、激しく振動を起こすことで熱が発生します。

• 1熱電対

• 2断熱材

• 3発熱体

• 4カバー

• 5リード線

図のように、ニクロム線を用いた発熱体がブースターヒーターの内側に配置されており、その外側に断熱材が入っています。リード線部分に電気を流すとニクロム線が発熱し、内側の金属カバーに熱が伝わって、ブースターヒーターの内側が熱くなる仕組みです。断熱材があることで、熱を内側へ効率的に伝えます。また、熱電対が中央部に配置されており、ヒーターを安全に制御することが可能です。

取り付けは、配管の上下をブースターヒーターで挟み込むようにセットし、断熱カバーをスナップボタンで取り付けて固定するだけです。パイプの外側を覆うように取り付けるため、配管そのものを切断・加工する必要はありません。

ブースターヒーターの取り付けイメージ

①配管にセットする

②断熱カバーを取り付ける スナップボタン 断熱カバー