COLUMN

2025.07.11

ヒーター紹介

チューブヒーターの放熱対策 ~ 継手部分も加熱・保温できる一体型タイプを解説

液体や気体など、様々な流体の加熱・保温に活用されるチューブヒーター。大掛かりな設備が必要となりがちなボイラー方式と異なり、電気を供給するだけで使用できるため、手軽に導入できる点が大きなメリットです。

しかし、チューブヒーターを導入する際、「ヒーターはどの範囲まで温めてくれるのか?」というご質問をよくいただきます。特に、配管の接続部分である「継手」からの放熱は、精密な温度管理が求められる現場では課題となり得ます。

この記事では、チューブヒーターの基本的な加熱範囲と、継手部分の放熱を防ぐための効果的なソリューションについて解説します。

チューブヒーターの標準的な加熱範囲と課題

標準仕様のチューブヒーターでは、熱を発生させるヒーター部分はチューブ本体のみに取り付けられています。

チューブヒーター(標準仕様)

そのため、配管と接続するための両端の継手部分は、直接加熱されません。この非加熱部分からの放熱を抑えるため、お客様自身で保温材を巻くなどの対策が一般的です。

しかし、より厳密な温度管理が求められる場合や、放熱によるエネルギーロスを最小限にしたい場合には、保温材だけでは不十分なケースもあります。

継手部分も加熱!「継手ヒーター付き」という選択肢

その課題を解決するのが、継手部分にもヒーターを取り付けたチューブヒーターです。

継手ヒーター付チューブヒーター

こちらが、継手部分にもヒーターを取り付け、チューブヒーターと一体化させた製品の写真です。

断面に見える金属管は、配管の継手を保護するためのものです。この保護管ごと加熱することで、継手部分からの放熱を効果的に防ぎます。

今回は一体化タイプをご紹介しましたが、もちろん、現在お使いのチューブヒーターに後から追加できる「後付けタイプ」もご用意しております。

「配管全体で放熱を最小限に抑えたい」といった精密な温度管理が求められる流路に、最適なヒーターをご提案します。ぜひお気軽にご相談ください。

■チューブヒーター
https://www.kawaidenki.co.jp/product/tube.html

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